常磐線に乗るには
車掌釦を押さねばならない

「開」「閉」 車掌の身体にふたつ並んだ
車掌釦の「開」のほうを 押さねばならない

車掌の身体はそもそも閉じている
暖房を逃がさないためでも
犯人を逃がさないためでもない
車掌というのは うまれつき 閉じているのだ
そもそも・・・

だから 常磐線に乗るのは本当に大変なこと
車掌の身体のだいじな釦を
「閉」でなく「開」を
人差し指で 
強く 強く 押さねばならない

変温動物の車掌の冷え切った身体を開くのは
乗客の強い意志であるはずだ
触れるだけではだめなのよ
この指で!
押し破る!
かたい乳首!
開くものは車掌の身体、そのもの!

そして鮮やかに開かれたドアから窓際の席に座り込み
これはわたしが選んだことだと
ぐっと唾液を飲み込んだ
車掌の脇腹の内側 もたれて
ゆっくり ゆっくり 
わたしが こんどは  冷やされてゆく


◆  アジア文化社「文芸思潮」の現代詩賞で佳作を頂きました・・というのはこちらでも書きました。

なにより、乗務員シリーズの3作品で受賞できたのが、うれしいです。

うち1作品は「急行急病人線」を短くしたものです。
しかし、佳作というのは、末端の賞であり、やっと残った・・・という感じでもあります。
(上記冊子に作品は載っておらず、単に作品名と名前が載っているだけです・・・・)

そして優秀賞の作品には、シンプルななかにも感情を掻き立てるものがあったり
あるいは新しい言葉づかいのなかに新しい世界を見せてくれるものがあり・・・
さすが どれもいい詩だなと思いました。

審査員の松尾真由美氏が「胸に迫る作品が少なかった」
五十嵐勉氏が「溌剌とした感情の発露に欠ける気がする」とあるように、
詩にはもっとポテンシャルがあるのでしょう、それを信じて、
もっともっと、言葉の技術を磨きたいと思いました。









うれしい贈り物がとどきました。
ぷらイムのぷらさんが、独自に撮影してくださった神楽坂でのわたしのライブの
ブルーレイと、 お茶とお菓子などを、送ってくださったのです。
突然の贈り物って・・・・ほんとうにうれしいですね。
ぷらさん ありがとうございました。

御礼に どんなへんなものを送ろうか、考えをめぐらせています・・・。


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調子に乗っております。

ありがとうございます。